Service of Enecom : 02
Analysis
分析業務のご紹介

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分析業務のご紹介
Service of Enecom : 02
Analysis
粉末化した試料にX線を照射することで含まれる鉱物を同定します。また、細粒分を分離してスライドグラスに塗布する定方位分析を実施することで、試料に含まれる粘土鉱物の詳細な検討が可能です。
地熱発電用に掘削される坑井から得られた試料を分析し、その構成鉱物から岩石の種類や熱水変質の状態(温度やpHなど)を検討します。また、試料の採取位置をふまえて熱水変質分帯について検討を行います。
スメクタイトなどの一部の粘土鉱物は水分を与えられると膨潤し(膨潤性粘土鉱物)、トンネル等の工事において多大な影響を与えます。検出された膨潤性粘土鉱物に対し、地熱分野で用いられる石英指数という指標を用いることで、半定量的な含有量の検討が可能です。
地熱地域などでは、石英などの結晶が成長する際に周囲の流体を取り込む場合があり、それを流体包有物と呼びます。その流体包有物を含む結晶を加熱冷却台で温度をコントロールしながら観察することにより、結晶が成長していた環境を推定します。
気相と液相の二相を含む包有物を加熱し、液相のみになる温度(均質化温度)を測定することで、地下の熱水の現在の温度や過去の温度履歴を推定します。
気相と液相の二相を含む包有物を冷却して一旦液相を固相(氷)にし、氷が融けきる温度(氷融点)を測定することで、地下の熱水の塩濃度を計算します。
X線回折分析では鉱物の種類を同定することはできますが、それらの産状や組織を見ることはできません。偏光顕微鏡観察では岩石を30μmまで薄く研磨し、ミリメートルオーダーから数十マイクロメートルオーダーの組織を観察して、その岩石の種類や変質の状況などを判断します。